2013/04/12

4/6 Spring Celebration~未来への道〜 レポート

春が到来したはずなのに、粉雪舞う小淵沢から
4/6に開催したSpring Celebration のレポートです。

まずは、4/5 17時から 虹乃美稀子さんによる親子の為のワークショップ
始まりの合図に、美稀子さんが優しいうたを口ずさむと、みんなが自然に集まりました。
参加者の自己紹介とそれぞれの興味分野を聞いて下さり、シュタイナー教育だけに留まらず、オーガニックな子育て、学校とのやりとりについてなど、美稀子さんの多彩な引き出しが開かれました。
場も暖まった後半には、実際にシュタイナーのお遊戯を全員で体感。大人も子供に還り、一緒に体を使って遊ぶ。
さあさあ、お腹もすきました。小林煌ちゃんが届けてくれた酵素玄米、仙台からこの日の為に駆けつけてくれてゆうこりんの特製重ね煮スープ、温野菜の塩麹あえ、そして、みなさんの一品持ち寄りで、豊かな食卓を囲みました。
「大地がこれらをもたらしました。太陽がこれらを実らせました。
 愛する太陽、愛する大地、私たちは、決して忘れません。いただきます。」
美樹子さんの主催する、シュタイナー幼稚園では、ご飯の前に、みんなでこのようにお祈りをしていただくそうです。なんて美しい祈り。
大切な事を忘れない為に、私も毎食唱えるようになりました。
言葉も、ご飯と同じように、私たちを形作っています。
毎日続ける事で、きっと私たちを支える力になってくれるでしょう。

このワークショップでは、参加者全員が(キッチンで準備していた私やゆうこりんまで)、美稀子さんの優しさに包まれ癒されました。


 続いて、4/6当日の様子です。
13時から1時間半ほど、なおのリードでヨーガをして体をほぐしました。
(写真はないので、イメージです。)
私は毎回足指のマッサージから始めるのですが、それは、いつもがんばって私たちを支えてくれているはずの足が、一番冷えていて、ケアが足りていない事が多いからです。
そして、足を整える事で、どれかけ体全身にエネルギーが行き渡るか実験もしました。
(この写真も、当日のものではありませんが)私たちは、距離のある他人を大切にできるのに、距離が近くなればなるほど、家族や自分を傷つけてしまいがちです。パートナーヨーガを通じて 、相手を思いやるように、自分のことも思いやってヨーガをしてみましょう、と体験してみました。

そして、自分を良ーく観察すると、あらゆる人格が一緒に住んでいる事に気づきます。
焦り屋さん、ぐずぐず屋さん、がんばり屋さん、めんどくさがり屋さん、
その色んな自分をそのまま受け入れられる大きな器を作る事ができたら、その器は、そのまま社会のあらゆる人を受け入れられる器になっていく。
ヨーガは、今こそ必要な母性を育てる重要なメッセージとツールを与えてくれています。

そして、パドマカフェのおいしいおやつの時間。
あらまさんの、ゆず豆腐クリーム、スコーン、イチゴのショートケーキ。
かおりちゃんの、手作り和菓子に、きょうこさんの入れたてお抹茶セット。
おいしいコーヒー、手作りジンジャーエール、トゥルシーティー 、などなど、
麻子さん、よっちゃんが、とってもかわいいカフェを出店してくれました。
(ヨガの時間が終わって、食べる事に夢中で写真撮り忘れ。
イベントの際の写真担当、募集中!! )

(ここから、当日の写真です)
えびはらよしえさんの愛の歌の時間。
一つ一つの歌に込められたメッセージを語りながら歌って下さいました。
 ギターと歌が大好きなマナちゃん、ギターから離れず、めちゃかわいい。
力強い太鼓の響き。一瞬にして、空間の空気が変わる。
よしえさんとは、2004年のWorld Peace Prayer Dayで会いました。
音に込められた祈りを聞いて、その時のことが、思い起こされます。

よしえさんの歌声に耳をかたむける人々。
未来への道、そのもの。子供達と、お母さん達。美しいね。かわいいね。
そして、最後は、息子のせいじくんとよしえさんの共演。
受け継がれていく音、気持ち、いのり。
「ひとつのいのち、永遠のいのち。」
と祈りを込めて歌うよしえさんの声が、今も私の中にこだましています。

そして、仙台からやってきてくださいました虹乃美稀子さんのいのちのお話の時間。
ふんわりと柔らかいオーラを讃えながらも、震災、その後の状況によって、さらに大地に根付く体験をされた美稀子さんのお話は、みんなの心も揺さぶりながら、大地へと繋げてくれます。

震災当初、シュタイナー幼稚園で、子供達といつも唱えているお祈りの言葉がどれだけ、揺らいだ心を助けてくれたか。

津波にあわれた被災の激しい地域では、ポテトチップス一袋を、体育館に避難した全員でわけあったり、人の浮かんだプールの水を飲んで、毎日をしのいでいたという。

思いやりから生まれた保養キャンプでも、東北からの荷物は隔離してください、子供達はお風呂に入ってから部屋に来て下さい、という言葉で、心を傷つけてしまうこと。

東北の方々は、その土地を愛し、土地と一つになっているが故に、そう簡単に他の土地に引っ越せない、人と土地の結びつきの強さ。

相手の育った環境、状況、心境に寄り添う前に、自分達の“正しい”意見をぶつけるだけでは、相手を助けるばかりか、さらに苦しめてしまうこと。

もともと大きなお家に住んでいたから、仮設住宅になって、東北全体で5割増、福島に至っては、7割増で家庭内暴力が増えてしまっている事実。

外を見れば、愛しかった土地や家や物が、汚染した除染のために剥いだ土の山となってブルーシートをかぶっている。そんな中、鬱が蔓延している事実。
ハートを開いて真実を語る事は、とても勇気がいること。
美稀子さんの勇気に応えるように、みんなも真剣に、心のそこから真摯に受けとめ、聞き入る。

一部の人が犠牲になって痛みを感じている。
そのひずみは、日本にいる全ての人、ひいては地球全体に無意識に影響している。
私たちにできることは、同じ人として、人の痛みを分かち合うこと。 
そして、手にしている喜びを分かち合う事。
人として寄り添い、相手の事を自分の事のように共感する。
そんなシンプルな事で人は癒され、前に進む元気が湧いてくる。


 最後は、みんなが感じた事を一人づつ語る、素晴らしいシェアリングの時間。
仲間同士が心の内を語り、 涙を共有する。
それぞれが、それぞれの熱い想いを胸に、
この大変な状況をなんとかよい方向に転換させようと、生き抜く知恵を
絞り出して生きている。
仲間が各地でがんばっていることを知るだけで勇気がたくさん湧いてくる。

この小さな両手と神様に頂いた心で、できることは、たくさんあるんだ。
わからない事や、傷つけてしまう事もあるけれど、失敗を重ねながら
できることを重ねて行きたい。

シュタイナーの幼児の為の夕べのお祈り
「私の頭も、私の足も、みんな神様の姿です。
私は、心にも、両手にも、神様の息吹を感じます。
私は口を開いて話す時、神様の意志に従います。
どんなものの中にも、お母様やお父様や
すべての愛する人の中にも、
動物や樹や石の中にも、神様の姿が見えます。
だから、こわいものは何もありません。
私のまわりには、愛だけがあるのです。」

最後に、
仙台から駆けつけてくれた、ゆうこりん
すばらしいチラシの絵から、めちゃくちゃ栄養満点ご飯に、
あっというまのピカピカ片付けまで、
本当に、本当にありがとう。
あなたの働きには、愛が満ちています。

ゆかりちゃん、受付、片付け、いつも応援ありがとう。

企画を一緒に考えて、パドマカフェを主催してくれた麻子さん、ありがとう。

一緒にお祭りを作り上げて下さった全ての方々に感謝します。
みんなの愛の結晶が、形になりました。
今後とも祈りを込めたACTIONをみなさんと協力してやっていきたいです。
なお